こんにちは。
ころぴす@kabumameta0629です。

現在私は米国中心にディフェンシブな優良資産株を毎月最低50万程買付し、配当を再投資するという地味で退屈な投資スタイルを採用しています。
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1.はじめに

過去記事:【続報】ナショナルグリッド(英規制当局提案に対する声明)の最後で予告した通り、当記事では、英規制当局Ofgemが2010年10月にその導入を決定した新たな送配電料金収入の規制方式RIIOについてご紹介致します。

というのも、RIIOについての理解を深めることで、このたびのOfgemの資本コスト削減提案及びそれに伴うナショナル・グリッド(以下、「NGG」という。)の株価下落要因が少しだけ見えてくるからです。

特にNGGホルダーの方は最後まで目を通して頂けると幸いです。


2.RIIOとは

RIIOとは、Revenue=Incentives+Innovation+Outputsの略。リベニュー(料金収入のこと)における効率化の為のインセンティブを維持しつつ、イノベーションやアウトプットを重視する規制方式。

英国では2013年からRIIOに基づき、料金規制が実施されています。
ここで、Outputs(アウトプット)とは、電力事業者のサービスにおいて、kwh(使用料のこと)のみでは測れない価値を表し、その具体的な内容は、信頼度・消費者の満足度・安全性等6項目から設定されています(※)。

RIIOでは、電気料金を上記アウトプットの対価として捉え、電力会社がそのアウトプットを創出する為に必要な資金を電気料金収入で回収することを認め、送配電部門の設備投資を促すことをその狙いとしています。

※日本の一般家庭における電気料金は、契約電力に応じた基本料金をベースに、実際に使用したkwhに応じて電力量料金が決定し、その合算で月々の電気料金が算出されます。私ころぴすは上記RIIOの料金規制方式について知った時少々驚きを感じました。


3.RIIO導入後の変化


上述したように、RIIO導入の狙いの一つは、送配電部門における設備投資を促進することです。

実際、送電部門においては、RIIO導入以前と比べ設備投資の規模がおよそ30%増加したと報告されています(一方、配電部門では設備投資の遅れが指摘されている模様)。

また、RIIOでは上記アウトプットの実現に加え、消費者の負担を軽減することもその狙いの一つとされています。

しかしながら、RIIO導入後設備投資の増加という狙いは達成しつつある一方で、消費者の負担は全く軽減されていない(電気料金下がってないぞ!)という指摘が各方面から上がっています。

つまり、RIIO導入後、事業者たる電力会社は十分な利益を上げ、その利益を着々と設備投資に転嫁できている一方、需要家たる消費者の側は電気料金の負担が軽減されず、結果、事業者と需要家の間の利益配分のバランスが公平ではないとの問題が生じているということです。


4.おわりに

上記3.RIIO導入後の変化を受け、現在、2021年4月からスタートするRIIO第二期に向けて、電気料金の削減が検討され、需要家と消費者の間の利益バランスを公平にすることが模索されております。

この点を受けての先日のOfgemからNGGに対する提案(※)という流れになるわけですね。
(※You!!電気料金削減したいから、株主資本コスト(配当)削減してそれでうまく経営のバランスとっちゃいなよ!)
参照記事:【速報】ナショナルグリッド急落(英規制当局提案内容)
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